愛するということーエーリッヒフロム
「愛するということ」
最近プライベートで恋愛が上手くいっていなくて軽く悩んでいた時にある友人を思い出しました。
「モテるためにはどうしたらいいか」
を超必死に考えて考えて考え抜いて医学部に進学することを決めた人がいます。
えwそんなので決めるの!?って私は思ったんですが本人は今もモテるために超本気でいろんな「愛」に関する書籍を読み漁ってるそう・・・
ずっと恋愛とか愛って経験で掴んで行くものだと思ってたんだけどその友人を思い出して、私も「愛」について勉強してみようかな〜となったんです。
愛は技術だろうか。
技術だとしたら、知力と努力が必要だ。
それとも、愛は一つの快感であり、それを経験するかどうかは運の問題で、運が良ければそこに「落ちる」ようなものだろうか?
この小さな本は、愛は技術であるという前者の前提の上に立っている。
しかし、今日の人々の大半は、後者の方を信じているに違いない。
あ〜。完全に後者でした(笑)
この本では愛を技術として捉えています。
愛は運が良い悪いで変わるものではなく、知力と努力によって決まる。
ということは、何もせずに「愛されたーい」では知力も努力も付かない、つまりは愛など生まれない。
まずはここを理解したおかげで、運に任せずちゃんと勉強しようって友人を見習うようになりました。
そして、私は以前から結婚、お付き合いにおいて一番重要なのは「信頼と尊敬」だといっていました。
以前お付き合いしていた男性で浮気性の方がいて、そりゃあ、もう、「ごめん寝てたー」と言われれば「嘘つけ。女とおったんやろ。。。」と信頼はゼロ。
友人からも「ダメ男」の称号を言い渡されていたので私の中で尊敬の念もだんだん薄れて行く・・・
そうすると何をしても疑心暗鬼になるし、彼の言葉が全く耳に入らない。
加えて重要なのが一方的にではなく双方ともに信頼し、尊敬し合わなければ恋愛は長続きしない。と思っていました。
しかしこの本では愛の要素として「配慮、責任、尊重、知」を挙げています。
尊敬ではなく尊重。私、惜しい・・・(笑)
この4つの要素の詳しい説明はぜひ本を読んでみてください。
なるほど、となるはずです。そして直接的に「こうしたら良いですよ」というライフハック的書き方はしていませんが、要は愛されたい、愛したいのであれば上記の4つをクリアすれば良いのだな、と思いました。
愛とはなんだろう
フロイトや宗教の喩え話しが多く、理解が難しい内容でしたが、まずは1度読んでみる。そして時間が経ってからまた読み返してみると理解が深まりそうな気がします。
サクッと起業してサクッと売却する 就職でもなく自営業でもない新しい働き方ー正田圭
ツイッターのタイムラインで見かけた本です。
同時期に「起業の科学」という本も話題になり購入したのですがまだ読破できず…
起業の科学はまた読み終わり次第レビューします。
私自身、起業をしたいと考えているものの、いざ登記をしたら、、、の先が未知の領域で一体何が起こるのかさっぱり何もわかっていない状態です。
この本ではサクッと起業してサクッと売却する
つまりM&Aを勧めています
huluで見た海外ドラマ、シリコンバレーでは自分の会社を売却した人物が最後まで事業の成長を見届けることができなかった…と我が子を失ったように悲しんでいたのでそのドラマのイメージから売却は良いものではない。と思っていました。
しかし、著者は売却することで本当は3年後、5年後得られる資金を売却時に得ることができる→その数年を先取りできる→数年分長生きできると解説を進めていきます。
また、連続起業は「強くてニューゲーム」だという。
一度起業して売却することができれば、次の新規事業はゼロからのスタートではなく、以前の人脈や信頼を引き継ぐことができ、1回目の起業より楽ができる。これを「強くてニューゲーム」とゲームで例えていました。
さらに、新規事業を考え始める時期はあまりニッチに攻めすぎないこと。と記載がありました。
これは並行して読んでいた「起業の科学」ではスタートアップはニッチな分野から攻めようと書いてあったので違和感を感じました。
しかし、言っていることが全く真逆なのではなく、正田さんの場合、まずはざっくりでいいんだと最初の最初の時期の話をしているのだと気付きました。
ざっくりと「こういうことしたいな〜」からいろんな人との会話で内容を深めて方向性を決めて行く。
正田さんは最初からニッチな方向で定めてしまうと方向性を間違っていた時のピボット(軌道修正)が難しくなるという意味で初めはざっくりとでいい、とおっしゃっているのだと感じました。
結局は新規事業の作り上げ方には定石があるのだとこの2冊を読んで感じ、起業をするのであれば今後はその型を学んで行く必要がありますね。
メルカリの山田代表などみなさんも知っているような人を例えに話が進んでいき、スラスラと読み終えました。起業って難しいことだと思っている人に読んでもらいたい本です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B078X4WYKZ/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
インベスターZ-三田紀房
ちょこちょこTwitterで画像が出回ってる「インベスターZ」を読んでみました。
今までは人からのおすすめで本を選んでたけどなんだかんだ今年初?自分でこれ読も~ってなった本(漫画)ですね。
友人が麻雀はええぞぉ~と言っていてこの漫画も麻雀漫画だと思って読み始めたのですが、違って(笑)
投資のドラゴン桜といったところでしょうか
中高一貫校の北海道の道塾学園で密かに行われている3000億の運用!!
しかもそれが学生によって行われているという…!!
運用している投資部には各学年の首席入学者がメンバーとして選ばれます。
この作品の主人公は新中学1年として入学してきた財前考史
彼は全くの投資初心者、麻雀初心者なのだが天才的成長を遂げて21巻までストーリーを繰り広げます。
これがただの初心者の成長ストーリーではなく、読みながら投資、株やFX、そして企業について理解が深まります。
この作品を読んでから、こんなにも生活のすぐ近くに世界に誇る日本企業の製品があるのか…!!と驚き、日本の将来が明るく感じました。
そしてこの漫画はこれから就職を控えている学生さんにもおすすめ。
やはり自分の大切な資金を投資するわけなので企業研究が徹底していて、その研究のやり方まで載っている、さらには就活の極意まで載ってるレベル。
インベスターZを読んでから四季報という企業の情報が載っている本の存在を知って今日本屋さんでちらっと立ち読みしてきたのですが、おもしろい!!!知っている企業が沢山載っていて読み物として面白そうだ~と大興奮でした。作中に出てくる四季報好きの男の子の気持ちがわかります(笑)
そして読み始めてからお金に対する感覚が変わったのを感じます。
初めは私も作中に出てくるように貯金が一番とかお金は汚いとか金儲けに対して良いイメージがありませんでしたがこの考えが戦争を境に植え付けられた感覚で日本人は元来投資が得意な人種だったそうです。なるほど~
社会人は生活を取り巻く企業について知っていて当たり前というか知っててほしいし、お金の仕組みについてもしっかりとした見解を持っていればもっともっと日本は活発な国になるのではないかと期待の持てる漫画でした。
これはみんなにお勧めしたい良本。
幼年期の終わり-アーサー・C・クラーク
以前の記事で紹介した「戦略読書」でめちゃくちゃ筆者が推してた
「幼年期の終わり」
めっちゃストーリー長いし、あらすじや登場人物一切なしにストーリーが繰り広げられ場面もコロコロ変わるので難しい本でした。
難しいのですが、いつもどこか頭の片隅にある。
そんな不思議な本でした。
今回私がこの本を読破できたのは画面読み上げ機能のおかげですね。
iPhoneだと
設定 ➡ 一般 ➡ アクセシビリティ ➡ スピーチ(上から5段目) ➡ 画面の読み上げをオンにします
そうすると使用する際には指2本を使って画面を上から下にスワイプするだけで画面読み上げ機能が立ち上がります
速さもカメとウサギで調節できるので便利でした。
自己啓発本なら使えそう、小説じゃ無理かな。という声もいくつかあったのですが、この幼年期の終わりが宇宙人を題材にしてるからか、一応小説ですがあのデジタルな音声での読み上げでも苦なく読めました。
この作品はジェットコースターのように波乱万丈めちゃ盛り上がる!!!
といった仕様ではなく、読み終わってからの日々の生活の中でじわじわと来ます。
つい先日2週間ほど日中地下室で作業をしていて
2週間ぶりに日中外に出て、日光を浴びた時、
オーバーロード(宇宙人)の母星に密航したジャンがその星の博物館らしきところで感じた日光、太陽のすばらしさはこんな感じだったんだろうな・・・と思いました。
結末は寂しく、もう一度読み直して理解を深めたい。そう思った作品でした。
難しい作品ですが、ぜひこの地球で生きる人間としていろいろなことが当たり前に思って感度が鈍らないようみんなに読んでほしいです。
いつか別れる。でもそれは今日ではないーF
友人の勧めで今度はこちらの本を。
今年に入って初の恋愛本
作者はFさん
男性なのか女性なのかも定かではなく始まりはTwitterの投稿から派生して執筆することになったそうです。
正直言ってこういったエッセイものや恋愛もの、そして恋愛小説はありきたりで面白くない(なにかと死にがち)ので避けてたのですが、この本は痛快(笑)
「例えばリリーフランキーさんに今夜誘われたら急いで毛の処理して向かう」
といったようにクッソwwwと笑ってしまう、けどわかる~~な表現が多々見受けられました。
なによりグサっときたのは都合のいい女、都合の悪い女の違い
私はプライベートでは悉くダメ男にひっかかっておりまして、読みながら「あぁ、私やん、、、あああwwwwwこれも私wwwヒィ...」
心労計り知れない...
あ、そういえばこの本を読んだ日の夜「潜在的に心が傷ついている状態です」という夢占いの結果の夢を見ました(笑)どんだけ傷ついてんだよ私w
この本を紹介してくれた友人は恋愛で悩んだことがあったらこの本を読み、バイブルと崇めてました。
私の意見としては「あぁ、こんな風に考える人もいるんだな」という恋愛観でした。
随所随所で「確かに。」と的を得た格言があったので一読の価値はあるかと。(とくに都合のいい女の皆さん)
https://www.amazon.co.jp/dp/B071RBZPMH/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
ルビンの壺が割れたー宿野かほるー
普段本を読まないような人までInstagramに「最後のどんでん返し、裏切られた感…」と投稿してた上に書店でも大きく取り扱ってたから気になって久しぶりに小説に手を出しました。
読み終わったら誰かに話したくなる
という感想も書いてあったので
友人と同時に読書スタート!!
読み終わったら感想言い合おうー!って
ストーリーの形式は
水谷君が美帆子さんへ向けてメッセンジャーで何通かメッセージを送り、それに対して美帆子さんが返信をする
そうやって大学時代を懐かしみ回想しながら話が進んでいきます。
初めはどのレビューにも多いのですが、気味が悪い、絶妙な怖さがあるらしいのですが、
絶妙な怖さはあまり私は感じなくて、こいつ(水谷君)ストーカーなん?とか2人の間になんかあったっぽいな…でもそれがわからんけんしっくりこない…と言う感覚。
読み進めて行くと優子(水谷の血の繋がってない妹)が出てきたあたりから「キモッ」という感情が(笑)
まあ結局この本の感想を簡潔に話すと「キモい」なんですが、キモさを感じるのは優子以外にもまだまだあります。
嫌悪感?というキモさかな。
感情移入が出来ません。
友人とも話してたのは
伏線引いてなさすぎwwって感想
後半数ページで真実がダダーッと打ち明けられます。大事なこと衝撃的なことが1行でサラッと書いてあったりするから、ええ??おえ???としっかり反応できずシュパッと通り過ぎてく感じ。
今回はkindleの読み上げ機能を使ったので私が止めない限りどんどん話が進んでく状態でした(笑)
伏線の回収が無かったのは残念だったかなー
(伊坂幸太郎さんの作品は伏線の回収が上手い)
総合的に人にオススメするかと言われたら
オススメしない本です
別に読まなくてもいいかな
ただタイトルのルビンの壺は
壺に見えるようで人が向き合ってる
という見方によって見えるものが変わってくるそうなのでこの作品も全ての真相を知った上で2度目読むと違う側面が見えるのかも…
風の谷のナウシカー宮崎駿
着々と今月は本を読み進めてます。
前々から映画のナウシカは原作の1巻レベル。なんて話を聞いていて気になったので購入。
まあ面白くなかったらメルカリで売ればいいか。と今思えばなんたるご無礼🙏
読み終えて「これは家宝や…」と考えを改めるほど素晴らしい作品でした。
約1000年前、巨神兵による火の7日間によって国や村は滅び毒臭気が漂う腐海が広がっていた。
風の谷は海から吹く風によってかろうじてその腐海の毒気を流れていた小さな国だった。
風の谷の王の11人の子供のうちたった1人生き残っていたのがナウシカという男勝りな女の子。
彼女は風を読み、命あるものと対話できる不思議な力を持っていた。(当の本人は不思議がってない)
ある日ナウシカが腐海に行くと「コロス…コロス…」と声が聞こえて、誰かが虫を殺したのだ!と気づき、虫に襲われている飛行船を助けに行った。
しかし、助けることはできず、その場でかすかに息をいていた女の子からお兄ちゃんにこれを渡してほしい、と丸い石のようなものを受け取った。これが物語の始まり。
この石を巡って国王や御子息兄妹の争いが起きてたのだ。
どうして腐海ができたのか、なぜ王蟲たちは南へ向かうのか、ナウシカは戦争の中で謎を紐解いて行く。
初めは、腐海の役割はこの世界を浄化するためだと考えていた。私たちは呪われし人種、新しい世界のため破壊が広がって行ってるのだ。そのために腐海は生まれた。と。
私たちは滅びなければならない。
そう思っていたが、違った。
闇ばかりではない。人間の嫉妬や妬み、苦しみの闇の部分があってこそ、希望の光が輝く。
私は以前から人間は醜い生き物だし、特に、目が体の中で1番不気味なものだと思ってました。
こんな世界で生きてるくらいなら死んだほうがマシと私利私欲が渦巻く世界を見て思ったことがあります。
しかしそこで、ナウシカは、宮崎駿監督は、生きることを選んだのです。
闇があるのはそれはそれで良い。光だけでは成り立たない。二つがあってこそ人間だ。闇を携えながら私は、生きる。
素晴らしい。なんて素晴らしい方なんだ!!と宮崎駿監督の精神の強さを思い知った作品です。
宮崎駿監督の一貫した想いが投影されてるので他の作品(ハウルの動く城など)と通じるものがありました。
漫画を読み終えたので原作と全然違うらしい映画のナウシカをもう一度見てみようかなと思います。